『極上生徒会』
作品NO.4 『極上生徒会』
今回は、KONAMIがあの「ときメモ」に変わる
メディアミックス戦略として打ち出したものの、あまり広まることのなかった
不遇の名作『極上生徒会』を取り上げます。
基本情報
2005年 春
全26話
制作 J.C.STAFF
「ときメモ」とは違い、主にアニメを起点としてスタート、放送終了直前
9月にPS2にてゲームソフトが発売された。
以下ニコニコ大百科より引用
脱萌えというコンセプトの下でただの萌えとは一線を画したことには非常に評価が高い。キャラクターデザインも脱萌えということでバラエティ豊かなものとなっている。また声優陣の豪華さにも目を見張るものがある。
中毒性をあらわすコピペ
LV0 極上生徒会?どうせ典型的萌えアニメだろ?どうでもいいよ…
LV1 絵はあんまり萌えアニメっぽくないな。ってかこの主人公何で腹話術してんの?
LV2 エンディングは綺麗だな。聖奈さんってのはなんかニコニコしてて結構いいかも。
LV3 聖奈さんって女神じゃね?理想のお姉さんって感じ…
LV4 りのもドジっ子でかわいいな。久遠とか香とかまゆらとかあゆあゆもいい…
LV5 会長って別にかわいくないのにカリスマ扱いされててうぜぇ。会長死ね!
LV6 会長結婚してくれ!
LV7 やべぇ会長最高!会長と水さえあれば生きていける!
LV8 会長と結婚した!俺は会長と結婚したぞ!!
LV9 やっぱ聖奈さんは最高だわ
MAX みなもちゃんとちゅっちゅしたいよぉ~
LV5からLV6の変わり身ほんとすこ
本作を完走した後だと、かなり完成度の高いコピペだとわかる。
あらすじ
宮神学園極大権限保有最上級生徒会、
略して「極上生徒会」の面々が繰り広げる笑いあり涙ありの学園コメディ。
設定の妙
極上生徒会については、上のあらすじにも書いたように
学内で最大権力を持つ機関である。
それもそのはず、この生徒会の会長である神宮寺奏こそ、
この宮神学園を創設したその人なのだから。
神宮寺家の支配から逃れるため、自ら学園を創始した。
学生が自治運営していくために、さまざまなトラブルを対処する機関として
「極上生徒会」が存在する。
武力を行使して実際に問題を解決する「遊撃部」
諜報活動がメインで事前にトラブルを防ぐ「隠密部」
無能主人公蘭堂りのと、あへあへ慢性金欠予算組めません会計の「執行部」
シンディとかいうアスペが車を運転するだけの「車両部」
しっかり役割分担がなされており、非常にそれぞれ個性的。
遊撃、隠密の中でも一人ひとりしっかり役割が定まっており、
しっかりキャラ立ちしている。
最近では、キャラクターばかり増えまくり、役割がかぶり
影が薄まってしまう作品が多い印象を受けるが、この作品は
キャラの特徴に加え、そのキャラクターの立ち位置でもしっかり
個性を出している点は、見事だといえる。
この『極上生徒会』という作品の半分・・は言い過ぎかもしれないが
重要な根幹として「プッチャン」の存在がある。
人形じゃん!
こんな感じで、いつも主人公りのが右手につけている。
つけた人が腹話術で話すようになっているが、意識は完全に別。
つまり腕につけたら自分の声で勝手にしゃべってくるという
実際にいたら即外して、地獄の業火に叩き込み不可避の恐ろしい人形。
口癖は「俺はプッチャン。それ以上でも、それ以下でもないぜ」
つまり、ちょっと不思議な世界観なのである。
ここでポイントなのは、昨今の日常系アニメだと
メインにこんな人形をつけたキャラがいれば
ちょっと天然系の不思議ちゃんでかたづけられちゃうところだが
このアニメでは完全にギャグとして扱われ、なんかよくわからないものの
みんなに受け入れられている。そこらへんのテキトーな感じの半面
この、プッチャンというキャラが作品全体に隠された根幹の大部分となっている。
OP
中毒性高し。ゆゆかすご
話数が進むにつれ、追加メンバーや
隠しメンバーの正体が
明らかになったり、ちょこちょこ変わっていくのが楽しい。
KONAMIらしさ
随所にKONAMI関連のパロがある。
(ウイイレを意識したフットサル回など)
中でも面白かったのが、22話のカードゲーム回(「極上札戦闘」)
極上生徒会を模したカードゲームが学園内で流行り、それは
生徒会メンバーの実際の学力、体力をもとに攻撃力や効果が設定されいる。
それに不満を持つれいんや、小百合が能力値を設定したみなもに
不満をぶつけ、最終的にカードバトルで決着をつることになる
まさにカードゲーム会社、KONAMIの制作らしい回。
特に、りののカードは、攻撃力などすべて0になっており
クッソつかえないカードと生徒に罵倒される中、
プッチャン「俺と一緒に出せば攻撃力3倍だぞ」
りの「やったぜ。」
プッチャン「0になにをかけても0だぞ。」
このくだりほんとすこ。
まとめ
見終わった瞬間、心から
「面白かった・・・。
そしてまたいつかもう一度見たい」
と思った。
26話とボリュームは十分、最初から最後まで
ほほえみ、スマイル、笑顔だよ!
(れいん先輩の三段活用より)
個人的には、2クール以上のオリジナルアニメには
かなり強い思い入れがありますので評価は高くなる傾向がありますが。
お気に入り度
☆☆☆☆☆☆☆☆(☆8)